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【もっと!グルミクをディグろう!】西尾夕香さん×上松範康 (Elements Garden)さんインタビュー公開!

「もっと!グルミクをディグろう!」の企画の第2弾として、

第1弾に続き、愛本りんく役 西尾夕香さんと音楽プロデューサーによるインタビューを実施!

 

今回は、Peaky P-key音楽プロデューサー上松範康 (Elements Garden)さんにお話聞かせて頂きました。

 

2021年1月6日発売のCD『最頂点Peaky&Peaky!!』に収録された楽曲『最頂点Peaky&Peaky!!』『Wish You Luck』はもちろん、Peaky P-keyのファーストトラックである『電乱★カウントダウン』についてもお話頂きました。

 

全員にカリスマ性があって、スペシャルな存在なので、

西尾としても憧れの存在です(笑)!(西尾)

 

ーーPeaky P-keyの印象や、TVアニメ『D4DJ First Mix』でキャラクターたちが動いている姿を見て、どう感じたのかを教えてください。

 

上松:Peaky P-keyをプロデュースするにあたって、最強感を出してほしいと言われたので、大事なキャラクターたちなんだな!というのが最初の印象でした。そこからTVアニメで動いている姿を見て、この子たちはまっすぐに音楽をやっている子たちなんだと感じました。

 

ーーHappy Around!にとっても、憧れの存在ですしね。

 

西尾:ハピアラからすると先輩感があるんですけど、同い年なんですよね。でも全員にカリスマ性があって、スペシャルな存在なので、西尾としても憧れの存在です(笑)!

 

ーー上松さんは、アニメ、ゲームを通してHappy Around!の4人が動く姿を見てどうでした?

 

上松:とっても元気でかわいくて、愛されるキャラクターだなぁと思いました。愛嬌があるし、親しみやすいですよね。DJが身近に感じられるようになる存在なんじゃないかな。

 

ーーPeaky P-keyの最強感を音楽で出すのも難しいですよね?

 

上松:よく言われるんですよ、「あなた4番バッターやってね」って(笑)。なので、いつも通りにやろうと思いました。それに、音楽プロデューサーがたくさんいる中で、その役目を自分が任されたのなら、自分らしくやっていいのかなとも思って、とにかく強いキャラクターだから強いメロディにしていこうと考えました。

 

ーーメロディだけでなく、アレンジにも最強感がありますよね。「電乱★カウントダウン」のイントロとかも最高にカッコよくて。

 

上松:ありがとうございます。この曲は、僕がプロデュースをして作詞・作曲をしていますけど、アレンジはElements Gardenの竹田祐介という新人クリエイターが、ガッツガツに気合いを入れてやっています。イントロが良いと言って頂けたのは、竹田が頑張って作った結果だと、うれしく思います。

 

西尾:それとPeaky P-keyの曲って、すごくアゲアゲな曲が多いですよね。

 

上松:アゲアゲ上松だけにね(笑)。

 

西尾:(笑)。でも、意外とBPMでいうと140前後が多いと思っているんです。ハイテンポの曲なら自然とテンションが上がると思うんですけど、このテンポ感でテンションが上がるというのが強者感というか、王者の余裕になっているのかなと思いました。

 

上松:確かに。ハピアラは、8ビートの曲が多いもんね。速いズッタンズズタンっていう。対してPeaky P-keyは16ビートが多いから、その分歌うのは大変そうだけど。

 

ーーしかも、曲にもどこか切なさがあって、それも最強感に繋がっているのかなと思っていました。

 

上松:王者って、どことなく孤高の存在というイメージがあるから、少し切なさは必要なんですよね。だからそういうメロディにすることは心がけていたりします。でも、そんな王者たちが、ライブでは、〈Peaky P-key〉ってポーズを決めたりしているから、かわいらしいんですけどね(笑)。

 

ーーPeaky P-keyのライブのパフォーマンスはいかがですか?

 

上松:実はプロデューサーとは言いつつ、キャストの皆さんとはあまりコミュニケーションを取っていないんですよ。毎回ライブでのパフォーマンスを見て、どのくらい進化しているんだろうっていうのを確かめていて、音楽でキャッチボールをしている感じなんです。だから曲を作って初めてのパフォーマンスを見たときに、こう返してくるのか!って思うんですよね。だったら次はこういう曲を作ってみようっていう。

 

そうやってステージを通して会話ができているから、ライブが打ち合わせのような感覚なんです。

 

ーーそうだったんですね!

 

上松:自分は、尊敬する人たちほどコミュニケーションを取らないところがあるのかも。そのほうがほど良い緊張感が出て、純粋に音楽のみで会話ができるんです。

 

ーー上松さんたちの期待に、メンバーがライブで応えてくれるんですね。

 

上松:ライブで進化を見せつけられると、これはやばい! もっとすごい曲を作らないとって思うし、お客さんの反応を見て、みんなコール&レスポンスをしたいんだな!って感じたら、それも次の曲に取り入れたりできるんです。

 

ーー西尾さんは、Peaky P-keyのライブを見て、どう思いますか?

 

西尾:パフォーマンスを見ているだけで、メンバー間の絆が、キャラクターとしても演じるご本人たちとしても感じられるのが本当にすごいと思っていて、それはハピアラの今の課題でもあるので、すごく参考にさせて頂いているところはあります。

 

ーー音楽プロデューサーとキャストが音楽で会話をしているという話がありましたが、Happy Around!はどうなんでしょう?

 

上松:それ、知りたかった! ハピアラってどうやって打ち合わせをしているの?

 

西尾:私たちも(プロデューサーの)斎藤 滋さんとライブのときにちょこちょことお話しさせて頂く感じかもしれません。だから、良い緊張感みたいなのは、私たちにもあったりするんです。

 

 

ゲームやアニメや音楽のチームがしっかり絡み合っている

全体としても良いチームなんです(上松)

 

 

ーー「Wish You Luck」、「最頂点Peaky&Peaky!!」は『D4DJ Groovy Mix』のユニットストーリーに合わせて解放される楽曲ですが、楽曲制作にあたり、どんなことを考えましたか? シナリオに影響を受けた点などはありますか?

 

上松:シナリオって、実は曲を作る段階では完成していないこともあるので、最初の打ち合わせで、こういう物語になりますというのをいただいて、それを元に作曲しているんです。でも、「Wish You Luck」については、実は水島精二監督のプロデュースによってできた曲なのではないかと思っています。

 

最初の打ち合わせで、水島さんが「テンポをゆっくりにしたい」とおっしゃったんですよ。僕はまだ数年先で出そうと考えていたから、ここで来るんだ!と驚きました。さらに、ピキピキの内面を反映した曲というところで、バラードにも聴こえるクラブサウンドにしてほしいとのリクエストを頂いたので、感動するエモーショナルな曲にしなければと意識して作りました。

 

「最頂点Peaky&Peaky!!」は、盛り上がる曲にしたいのでコール&レスポンスを入れてほしいというオーダーを最初にいただきました。なので「Wish You Luck」とは違う視点で、ピキピキ感を出そうかなと。この曲は、うちの天才・竹田が曲を書いています(笑)。最初の3曲を僕が書いていて、そこに続くのって緊張すると思うんですが、実際に出来上がった曲を聴くとすごく良い曲で、例えるなら曲で殴られたような衝撃を受けたので、これは良いチームになりそうだなと感じました。

 

ーー竹田さんの楽曲も、上松さんがリテイクをしながら作り上げていく感じなのですか?

 

上松:リテイクを出さないことはあまりないけど、この曲に関しては竹田の気合いを感じたから、そんなに出していないですね。

 

でも基本的にはリテイクはガンガンするほうです。ただ、完成形にリテイクを出すのではなく、まずはメロディとピアノのみで曲を作ってきてほしいと必ず言うようにしています。そこで人を感動させられなかったら、他の音でごまかしているだけだから、その段階でのリテイクをよくだします。アレンジが乗ったら、あとはお任せが多いかな。

 

ーーElements Gardenさんの曲のメロディがなぜ強いのか、その秘密が分かりました。

2曲共、作詞は織田あすかさんですね。

 

上松:やはり織田はワードのひとつひとつが強いので、曲名からして、最強な感じなんですよね(笑)。「最頂点Peaky&Peaky!!」なんて、これを出したら次どうするの?って感じですよね。この曲で伝えたいことは、「遠くで仲間を思う響子と素直になれないしのぶ。今と将来に揺れる由香とみんなを信じている絵空」ということだったので、それをテーマに書いてもらっています。

 

西尾:あぁ……。今回のゲームのストーリーですね! ピキピキのストーリーを見る前にライブで見たものと、ストーリーを見たあとで聴いた時とで、感じるものがだいぶ違ったんですけど、先ほどシナリオを見る前に書いていたとおっしゃっていたので、そのキーワードだけで、ここまで物語に寄り添う曲になっているなんてピキピキのことを何でも見通しているようで、さすがだと思いました。

 

上松:シナリオを見てほしいと言われる場合と、今回のように打ち合わせでコンセプトやテーマをもらって、こちらで広げる場合があるんですけど、曲を聴いて、シナリオの制作チームほうが「こうしてみよう」と思ってくださっていたところが、もしかしたらあるのかな?と思っています。ゲームやアニメや音楽のチームがしっかり絡み合っているから、全体としても良いチームなんです(笑)。

 

ーーシナリオと音楽の制作チームが影響を受けあって生み出されているんですね。そのほかの曲も、そのような作り方なのですか?

 

上松:“シナリオのあとに音楽”という流れではないので、自分たちが、こういうのどうですか?って提案する。「電乱★カウントダウン」は、「自己紹介曲をお願いします」くらいのシンプルなオーダーだったので(笑)。まだキャラクターの細かい設定も制作途中でしたので、曲からキャラを広げよう、作っていこうって時期だったのかなと思います。

 

だからどちらが先とか後ではなく、オーダーが少ないということは、僕たちに任せてもらえるのかなとか、今回はリクエスト頂くことが多いから、それに合わせようとか、その時の感じで作っていっていますね。

 

ーー「電乱★カウントダウン」も、今ではライブで欠かせない曲になっていますし。

 

上松:どのユニットも良い曲が多いんですよ! 各ユニットの音楽プロデューサーたちが、みんな気合いが入ってるじゃないですか(笑)。

 

西尾:あははは(笑)。

 

上松:僕、たぶん音楽プロデューサー6名の中では一番若手くらいなんですけど、皆さんウキウキしてやっているから、こっちもやばいやばい! 負けないようにしないとって、頑張っているんです。

 

ーーやはり他ユニットの曲も気になるんですね?

 

上松:ライブを見て衝撃を受けるんですよ! 音楽プロデューサーが本気出してる!って。尊敬する先輩方なんですけど、これはもうイジっていこうかなと思っています(笑)。でも『D4DJ』はホントにみんな良いチームだと思います。

 

ーーちなみに西尾さんが好きな曲というと?

 

西尾:やっぱり「電乱★カウントダウン」ですかね。ライブでイントロが流れた瞬間に、来た!これだ!って思いつつ、歌い始めにテンションがMAXになるので、その始まるまでのドキドキ感がすごく好きです。

 

上松:うれしい! 僕はハピアラのぴょんぴょんぴょんっと踊っているのが好きだよ。

 

西尾:「Dig Delight!」ですね! うれしいです!

 

上松:あれを見るとほっこりしちゃう(笑)。

 

ーー西尾さんがPeaky P-keyのオリジナル楽曲でセットリストを組む際に感じる、楽曲の印象をお聞かせください。

 

西尾:セトリを組むとき、ハピアラを最後の曲にすることは決めているんですけど、やっぱりみなさんが盛り上がるのがピキピキの楽曲だと思うんです。だから、私はド頭かラスト前に必ず持ってくるんです。あとは、途中で盛り上がる曲を連続で流すところにも欲しいですね。

 

ーーやはり盛り上がるという印象なんですかね。

 

上松:4番を任されたからには、盛り上げていかないといけないですから(笑)。

 

ーー先程、コール&レスポンスの話も出ましたが、盛り上がる要素として必要なものですが、今の状況では難しいところもありますよね。それに変わるもの、というのを考えていたりするのですか?

 

上松:今は声が出せないですけど、時代が戻ってきた頃には、みんなの応援したい気持ちが溜まっていると思うですよ。だから、コールがある曲をこの時期にあえて増やして、コールをしたい気持ちを溜め込ませているというか(笑)。この状況が明けたら、みんなでライブ行くぞ!って気持ちになってもらいたいなと思っています。

 

ーー上松さんが『D4DJ Groovy Mix』の搭載曲でセットリストを組むとしたら、どんな4曲にしたいですか?

 

上松:これ、考えたんですけど、グルミクの実装曲に僕のカバー曲が多かったんですよ。それを繋げたら、アゲアゲ上松ミックスになるんじゃないかなと思って(笑)。ハピアラが「Yes! BanG_Dream!」、Photon Maidenが「Synchrogazer」、Merm4idが「DISCOTHEQUE」、ピキピキが「マジLOVE1000%」を歌っているんです。この4曲とかどうですか?

 

ーー最高です! 曲順はどうしましょう?

 

上松:難しいですよね。でもカウントダウンが好きだから、「マジLOVE1000%」から始まって、「Synchrogazer」でさらに上げて、「DISCOTHEQUE」から最後は「Yes! BanG_Dream!」で、ブシロード最高!って感じじゃないですか(笑)。やっぱり「Yes! BanG_Dream!」は最後に持ってきたら盛り上がりますよね。BanGって(銃で撃つ振り付け)やりたいし。

 

ーー西尾さん的にも最高のセットリストになっていますよね。

 

西尾:そうですね。私は、上松さんの曲を中学生の頃に聴いてからアニソンオタクになったので……(笑)。

 

上松:そうだったの! 何を聴いたの?

 

西尾:水樹奈々さんの「Heart-shaped chant」です。

 

上松:マニアックだね(笑)。

 

西尾:CMで流れているのを聞いて、カッコいいなと思って、いっぱい調べていたら、上松さんの曲が好きだと気づいて。

 

上松:それはすごくうれしい!

 

西尾:だから蒼井翔太さんやFaylanさんの曲もめちゃめちゃ聴いています。

 

上松:じゃあ、僕のこと知ってたんだね(笑)。

 

西尾:(恐縮しつつ)雲の上の、神様のような存在です……。

 

上松:いやいや、ただのアゲアゲ上松なので、これからも緊張とかしないでいいからね(笑)。

 

ーー上松さんは、西尾さんにどんな印象を持っていますか?

 

上松:真面目だし、何でも器用にできるけど、いきなり大役を任されて頑張っているなぁとも思うので、あまり頑張りすぎないようにと、心配しています。

 

西尾:それはもう、ぜんぜん大丈夫です!

 

ーーでは最後に、今後のPeaky P-keyについて教えてください。

 

上松:今回の「Wish You Luck」で、曲調が広げられたと思っているんです。これは水島監督のおかげです。このラインで増やせるとなると、非常に広く作れるなと感じています。

 

それにピキピキのパフォーマンスを見ていても、一体感が出てきているし、進化もしてきているので、曲のジャンルを広げていきたいです。ただ冒険をしすぎて、ピキピキっぽくないと思われないように、ピキピキらしさは残しつつ広げていこうかなと思っています。それと、これまでの曲もサウンドメイクはほぼ竹田がやってきたので、今後も彼を中心に作っていくことになると思います。

 

ーーますます面白い曲が出来てきそうですね。

 

上松:先では、明るい曲も増やしていっていいのかもしれないですね。ずっとカッコいい曲で来ているので。それもタイミングをよく考えながら出していければといいなと思っていますので、楽しみにしていてください。