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【もっと!グルミクをディグろう!】西尾夕香さん×斎藤 滋さんインタビュー公開!

「もっと!グルミクをディグろう!」の企画の第1弾として、

愛本りんく役 西尾夕香さんとHappy Around!音楽プロデューサー斎藤 滋さんによるインタビューを実施!

2020年12月に開催された単独ライブ『Happy Around! 1st LIVE みんなにハピあれ♪』の感想、Happy Around!の成長や楽曲について語って頂きました。

 

ハピアラのライブは

“一生懸命さ”と“誠実さ”が魅力ですね(斎藤)

 

ーー2020年12月13日に開催された『Happy Around! 1st LIVE みんなにハピあれ♪』は、いかがでしたか?

 

西尾:今出せるハピアラ(※Happy Around!の通称)のすべてを出せた、盛り盛りのライブだったんじゃないかなと思います。当初は3月に開催する予定で、そこから2度延期をしての開催だったのですが、3月にやっていたらどんなライブになっていたんだろうって思いました。

 

斎藤:本当にどうなっていたでしょうね。曲数も半分くらいだったから、カバー多めでプレイしたりトークをしたりしたのかな(笑)。

 

ーー斎藤さんは、Happy Around!の音楽プロデューサーとして、このライブをどう見ていましたか?

 

斎藤:それまでは、大きな流れの中に巻き込まれるようにしてパフォーマンスをしていたと思うんです。良くも悪くも。でも今回は、自分たちの意思が垣間見られた気がしていて……。私たちはこうしたい! こういう存在です!というのを理解した上でパフォーマンスをしているように見えました。

 

それは多分、1年半の間『D4DJ』というコンテンツを背負ってきたという自負や自覚が芽生えたからだと思うんです。それがパフォーマンスの一生懸命さや堂々としているところに出ていたと思います。

 

ーー始動したときからは、やはり大きく変化していますか?

 

斎藤:最初はそれこそ一生懸命やるしかないんだと、教えられたことをその通りにやることでいっぱいいっぱいでしたよね?

 

西尾:そうですね。ステージに初めて立つ子もいたし、最初はみんな意見を言うのも遠慮していたので、なかなか纏まりづらかった部分があると思います。それが最近になって、ひとつになってきている感じがします。

 

斎藤:時間が経って、TVアニメが始まってアフレコも一緒にやってきたでしょうし、同じ時間を過ごしたり、苦労を共にすると信頼は強くなりますよね。ライブのときも、絆ができたから良いライブができたと言っていましたし。

 

西尾:それは本当に大きいです。

 

ーー西尾さんは、『D4DJ』を背負っているという思いは強かったのですか?

 

西尾:もちろん大役を頂いて、責任は最初から感じていましたが、それを満足が行くレベルで外に出せなかったんです。でも今回のライブでは、自分自身がD4DJにかける思いとか、みんなとの絆をパフォーマンスとして少しずつ出せるようになってきたのかな?と思いました。

 

 

斎藤:あと、見ていて思ったのは、客席を見る余裕が出てきましたよね?

 

西尾:そうですね。お客さんの目を見て楽しんでいこうっていう気持ちは強かったです。余裕が出てきたのは、キャラクターのことを分かってきたからというのもあって、愛本りんくなら、こういう動きをするだろうなっていうのを自然と取り入れることが出来るようになってきたので、自分の中でもしっくりくるパフォーマンスができていると思います。

 

斎藤:そこに「もっと良くしたい!」っていう想いも加わって、自分たちの可能性も見えているんじゃないかなと思いました。ライブ後の楽屋で、各務(華梨)さんは目に涙を浮かべていましたけど、ホッとしたものと、もっとやれた!という向上心から来たものの、両方があった気がするし、4人共そう思っていたんだろうなと思います。

 

西尾:結果的に全員泣いていましたからね(笑)。私の涙は、ここまでやってきて良かった!という気持ちからの涙が大きかったです。

 

ーーでは、Happy Around!のライブの魅力について教えてください。

 

斎藤:これは最初の頃から言っているんですけど、“一生懸命さ”と“誠実さ”が一番出ているユニットだと思うんです。役者としてのキャリアなども含めて、『D4DJ』の中ではフレッシュですし、そのフレッシュさの武器って、一生懸命さしかないし、それを武器にできるのはハピアラだけかもしれないですね。

 

そしてそれは、コンテンツを作る上ですごく大事なことだと思っていまして、人が一生懸命頑張っている姿って感動があるんですよ。特に日本においては。女の子が練習を頑張っている姿って熱いし、それを主役ユニットとして、背負うものが大きい中でやっているというのは強みだと思っています。1stライブの本番前にも楽屋でハピアラの皆さんに「一生懸命やることが一番大事」と言ったんですけど、それが出ていたからお客さんの拍手に繋がった。だから“一生懸命さ”と“誠実さ”が魅力ですね。ミスがゼロだけど縮こまったパフォーマンスよりも、ミスがあっても全力の一生懸命な熱いパフォーマンスの方が輝きがあるんです。歌詞を間違っても良いし、振付を間違っても良いけれど、手を抜いてはいけないんです。お客さんが観たいのは一生懸命に全力を出している姿なんです。ハピアラはそれが出来ています。

 

西尾:私はひたすらやるしかないという思いでやっているので、それがそのまま出ているのかなって思います(笑)。

 

ーー西尾さんが思うライブの魅力は何ですか?

 

西尾:みんなでわいわい、お祭り感があるユニットなので、初見の方も盛り上がりやすいところはハピアラの魅力だと思っていて、王道ではあるんだけど、王道すぎないのもハピアラの良いところだと思っています。

 

ーー主役ユニットという話がありましたが、斎藤さんは、ハピアラの音楽プロデュースをしてくださいと言われたときは、どんな気持ちでしたか?

 

斎藤:責任は重たいなと思いつつ、主役ユニットってコンテンツの中枢にいるから、自分ひとりでプロデュースするものではないとも思っているんです。お客さんも含めた関わる全員でプロデュースするユニットだと思っています。スタッフのみなさん、コンテンツのみなさんの目線と力が集中する……例えるなら、元気玉みたいに、いろんな元気が集まるのが主役ユニットです。

 

だから僕は、みんなの元気がうまく集まるような状態にすることが大切になるので、他のプロデューサーとはまた違う意味の責任があると感じました。でも、環境を作るのは自分の得意なところですし、僕は目立たなくてもいいので、みんなの力が集中すればいいなと、今も思っています。

 

“憎めないウザくてかわいい

キャラクターを目指して”と言われました(西尾)

 

ーーTVアニメ『D4DJ First Mix』でキャラクターが動いている姿を見て、どう思いましたか?

 

斎藤:イラストやゲームでの印象よりも生き生きしていると思いました。それは動いているからというのもあるけど、血肉が通ってきた感じがするんです。その理由として、サンジゲンさんの技術の素晴らしさがあって、3DCGで女の子をかわいく描くノウハウが集結しているんですよね。それに水島精二監督が上手ですよね。お話のテンポもよく、気づいたら終わっている。飽きる隙が皆無なんです。飽きなく見られるのは、監督の演出の上手さだと思います。

 

あとは演技が、お世辞ではなく面白いんです。りんくも、上手くやらないとおバカな子になっちゃうけど、そのギリギリ一歩前のかわいいところで調整ができている。これは聞きたかったのですが、あの素っ頓狂で、いい意味でノーテンキなりんくの感じは、自分で見い出したのですか?

 

西尾:いえ。私は最初、いわゆるおバカな主人公のキャラクターで作っていったんです。でも、水島監督に、“考えられる子なんだよ。それを踏まえてやってみて”というディレクションをいただいたので、そこを意識してやるようにしました。“憎めないウザくてかわいいキャラクターを目指して”と言われました(笑)。

 

斎藤:上手くやらないと嫌われる可能性もあったから、演技含め、本当にいろいろな要素が集結して、生き生きして見えたんでしょうね。

 

ーー斎藤さんから見て、Happy Around!のメンバーのお芝居はいかがでした?

 

斎藤:西尾さんのりんくは今お話した通りですね。そして、真秀役の各務華梨さんは、思っていた以上に演技に腰が据わっていて、低い声を出せているし、そこで演技をキープしているので芝居心がある子だと思いました。真秀は感情を表に出さない子だけど、内面の喜びや悔しさが各務さんの演技でしっかり表現できているのが素晴らしいですね。むにちゃんは分かりやすくツンデレキャラだけど、三村遙佳さんが振り切って演じてくれているのが気持ちいいですね。むにも下手をすれば嫌われてしまう可能性があるけど、三村さんの声色と演技で、憎めないキャラになったと思っています。愛されキャラになっていますよね。麗は、コンテンツ立ち上がり当初の絵が数枚しかない頃は、クールで冷たい感じのキャラだと思っていたんです。でもアニメも始まり、無邪気で真っ白な子で、愛らしいキャラだと思いました。純粋で邪気が無い。周りが麗を支えたくなる。そのキャラ性が志崎樺音さんのお芝居と声にすごく合っているんですよね。

 

西尾:自分たちが意図してやっているものが伝わっていたんだなと、すごくうれしいです。アフレコはハピアラの4人プラス誰かという感じでやることが多いんですけど、だからこそみっちりと集中的に、こだわって作らせていただいているんです。

 

ーー1~2話の頃は、アフレコにも時間をかけたそうですね。

 

西尾:そうですね。最初はそれこそ5~6時間掛かっていました。それが回を重ねるごとに短くなっていったんですけど。

 

斎藤:そんなにやっていたんですか!

 

西尾:合っているけど、もうちょっとこう!とか、水島監督含めスタッフの皆さんがすごく細かく指導してくださったんです。

 

ーーアニメで4人のキャラクターがより具体的にイメージできるようになったことは、今後の楽曲制作にも影響が出そうですか?

 

斎藤:すごく影響されると思います! 4人の個性が今まで以上に分かったので。アニメでしっかりハピアラの4人が描かれたことで理解が深まりました。ある意味とてもラッキーですし、恵まれていると思いました(笑)。その分、責任も感じます。

 

 

「Cosmic CoaSTAR」は、

ハピアラが成長すると

こうなっていくのかという夢が描けた曲(斎藤)

 

 

ーー「D4DJ Groovy Mix」内では、Happy Around!の様々な楽曲が実装されていますが、ユニットストーリーに合わせて解放される楽曲「Cosmic CoaSTAR」、「Happy Music♪」について伺いたいと思います。プロデュースをする際に大事にしているところは、どんなことですか?

 

斎藤:「Cosmic CoaSTAR」は、僕とタノウエマモルの二人三脚で作った曲なので、ここからは、タノウエにも会話に参加してもらおうと思います。

 

まず基本的に、シナリオや設定があるものは、ブシロードミュージックの皆さんと話し合いをした上で、それらを反映させて作っています。

 

「Cosmic CoaSTAR」の制作時にいただいたゲームのプロットが、アニメよりも後のお話だったので、この曲は、4人の成長したその先をイメージして作っています。

 

タノウエ:アニメの後ということで、当時あった曲が「Dig Delight!」と「Direct Drive!」という速いテンポの曲だったので、それよりも洗練された曲というか。ハピアラの成長が見られて、かつライブで違った魅力を見せられる曲にしようと思いました。ライブアンセムではあるけど、みんなでノリノリというより、一緒に手を振れるような多幸感を出していく感じというか。

 

それをクリエイター陣に伝えていくのですが、今回、作曲を若手作家の星 銀乃丈が担当していまして、ここで若く新しい才能と入れることによって、今までとはまた違うハピアラの素敵な一面が見せられるのではないかと考えました。

 

ーー作詞の高瀬愛虹さんも、初めてになりますよね?

 

斎藤:作詞も新しい血を入れたかったので、今までやっていない方を抜擢させていただきました。結果、高瀬さんによる新しいハピアラワールドが構築できたと思っています。ただにぎやかなだけではなく、広がりのあるような、ハピアラが成長していくとこうなっていくのかなという夢が描けたと思っています。

 

タノウエ:メンバーも、歌詞をすごく気に入ってくれていてうれしかったです(笑)。

 

西尾:〈火星人 はやくおいで〉とか〈宇宙文字の漫画を拾ってみたいなぁ〉とか、とても印象的でした! でもサビでは〈言葉も常識も 音楽に関係ない〉とか〈宇宙も国境も 音楽で繋げよう〉とか、すごく良いことを言っているんですよ。

 

曲調もこれまでの2曲と違っていたので、最初は意外に感じたんですけど、完成したものを聴いたら、これも間違いなくハッピーの形だ!と思いました。

 

ーーちなみに、歌でも成長した部分を出そうと思ったのですか?

 

タノウエ:僕は「Dig Delight!」から歌録りに携わっていますが、皆さん録るたびに表現力が上昇していて、明らかに上手くなっているんです。それこそ各務さんは自主的にボイストレーニングに通っていたり、こちらがディレクションするまでもなく成長しているんですよね。西尾さんは、こちらが何も言わなくてもいろいろと試してくれて、テイク1~5まで、すべて違うニュアンスで歌うんです。だからこちらとしてはありがたいですし、どのテイクを選べばいいかという嬉しい悩みをさせていただいています(笑)。

 

西尾:ありがとうございます(笑)。確かに、これ以前の2曲は、私の中で、りんくの歌い方はこれだ!っていうものに出会えていなかったんです。この曲あたりから、自分の中で「りんくはこうだ!」というイメージがパッキリ決まって、それを出し始めた感じがします。ニュアンスの付け方や、歌いグセが定まったというか。

 

ーー「Happy Music♪」はいかがですか?

 

斎藤:これは初めてキャラクターが動くアニメPVの第一弾の曲でもあったので、ハピアラだけではなく、『D4DJ』全体としても意味がある曲でした。だからこの曲の企画には水島監督も関わってくださっていて、水島監督が思い描いているアニメPVを成立させるための曲を作るという考えで動いていました。

 

ーー水島監督からはどんなオーダーがあったのでしょうか?

 

斎藤:ライブ終わりにもうひと盛り上がりしちゃおうとか、みんなでわちゃわちゃ楽しもう、これからハッピーな時間だよ! など、「これから始まるハッピーな時間を表現する曲で、ライブでいうとド頭から盛り上がる曲であってほしい」というのは、強くおっしゃっていましたね。

 

それから水島監督との打ち合わせのメモも残っているのですが、「ハピアラは物語の軸で、キャリアが一番浅く、いろいろなものを吸収していくユニット。ゆえにアニソンではあるけど、その枠からはみ出した、これから始まるアニメにワクワクできるような、待ち焦がれるような、とにかく楽しい曲にしてほしい」という願いもありました。

 

これはこの曲に限らずですが、ハピアラで大事にしていることとして“ごちゃごちゃ感”があるんです。それは他ユニットではできないことだと思うので、音数だったり、BPMの速さだったりはこだわっていて、それが特に強調されているのが「Happy Music♪」だと思います。

 

ーーそういう意味では、作編曲のPandaBoYさんはピッタリですし、作詞は、本作のストーリー原案も担当されている中村航さんなのも、らしさが出るものになりますよね。

 

斎藤:PandaBoYさんはDJもされているので、そこに造詣が深いんです。ハピアラのようなアップテンポでいい意味でごちゃごちゃした曲は、本格志向のダンスミュージック界隈では少ないんじゃないかなと思います。ですがPandaBoYさんの才能が加わると、あたかも主流のサウンドとしてその界隈に存在する曲かのような感じがするんですよ。軸の部分を作ってくださるので、深みが出ます。本格的だけど食べ心地は良いみたいな感じというか(笑)。

 

中村 航先生に関しては、ストライクゾーンはこの辺ですと言えば、そこに投げてくださるので、お任せしていました。

 

ーー西尾さんは、この曲の印象はいかがですか?

 

西尾:「Dig Delight!」に匹敵する、ハピアラと言えばという曲になっているとレコーディング時から感じていました。このごちゃごちゃ感は、ザ・ハピアラ感を出していただいた結果だなと、思います。PV尺だけでも、楽しくて青春感満載でハッピーになれるんですけど、2番サビ後のラップパートで、かわいいだけでなくカッコ良さも出せているのが、ハピアラらしいですよね! あと、ド頭の“キンコンカンコン”だけで、あの曲だ!って思えちゃうところも強いです!

 

『D4DJ』を引っ張っていける

存在になっていきたい(西尾)

 

ーー出演キャストやキャラクターがDJパフォーマンスを披露するYouTube配信番組「#D4DJ_DJTIME」の感想を教えてください。

 

斎藤:『D4DJ』が始まった当初、キャストもいずれDJをやれるようにしましょうという目標や夢がスタッフ陣にありましたが、それが早いタイミングで実現したと思いました。やはり作品に出る以上は練習もされていると思いますが、想像以上にちゃんとDJをされているんですよね。誰にも言っていないんですけど、僕が本プロジェクトに参加が決まった時、小さいDJ機材を買って、どんなものなのか練習してみたんです。それでDJの難しさは良く理解しました。すごく難しいですよね?

 

西尾:慣れるまでは大変でした(笑)。

 

斎藤:だから、DJをやっているキャストを見ると尊敬するんです。

 

ーー西尾さんは、どのくらい練習をしたのですか?

 

西尾:私はこのプロジェクトに関わらせて頂く前からDJをしていたのですが、いろいろなイベントにゲストで呼んでいただいて、それに合わせてセットリストを組むとき、一回一回死ぬほどこだわって作っていたら、いつの間にかできるようになっていたという感じです。

 

ーー曲を聴いていても、BPMが気になりますよね。

 

西尾:そうですね(笑)。この曲はあの曲のあそこと繋がりそうだ!とか、考えちゃいます。

 

斎藤:繋ぐテクニックもそうだけど、曲のどのパーツを選んで繋げるのかとか、センスと感性が必要ですよね。あと、曲を分析する能力、良さを察知する能力……。曲を好きだという愛情がないとできないから、なんちゃってでは無理なんです。DJをする人は音楽をちゃんと愛していると思うから、そういう意味でも尊敬します。

 

ーー今回、斎藤さんには、「D4DJ Groovy Mix」実装曲でハッピーなセットリストを組んでいただきたいと思っているのですが。

 

斎藤:世代的には、「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」がめちゃめちゃ好きなので、それを4回並べたいくらいなんですけど(笑)、ハッピーなセットリストということで、親バカなんですけど、ほぼハピアラで繋げたいと思います。

 

最初の1曲だけは、「D4DJ Groovy Mix」のOPテーマでもある「LOVE! HUG!GROOVY!!」で始めたいと思っています。この曲は『D4DJ』を統べる曲として作ったので、コンテンツとしての魅力のすべてを詰め込んだつもりです。この曲でカーテンが開く感じがします。そして「Happy Music♪」に繋げて、あとは“D4(=Dig Delight Direct Drive)”を冠している2曲を。「Direct Drive!」、「Dig Delight!」の順で繋げて終わりたいですね。最後に「Dig Delight!」で終わるのを定番にしていきたいんです。これを最後に聞かないと家に帰れない!くらいの存在にしていきたいです。水戸黄門の印籠のような。

 

ーー西尾さんは、DJセットリストを組むとしたらいかがですか?

 

西尾:私は「Dig Delight!」のイントロを流して、歌う前に別の曲に変えて、「来なかった~」というドッキリのような面白い要素を仕込むのが好きで、実際に反応もすごく良かったんです。だから「Dig Delight!」をイントロをかけ始めるも、歌まで来ない!また違うタイミングでイントロをかけて…来ない!またまた…来ない!そして最後にようやく来たー!みたいなことをしたいですね(笑)。

 

ーーそういうトリッキーなことをして驚かせるのも面白そうです。

 

斎藤:先日の1st LIVEは、最初のライブだからあまりトリッキーなことはしないほうがいいと思ったけど、ライブを4回、5回と重ねていったら、そういうお茶目なライブをしても面白いかもしれないですね。

 

西尾:みんなびっくりして、テンションが上っちゃうと思います!

 

ーーでは今後、Happy Around!でやっていきたいことを教えてください。

 

斎藤:基本の“おもちゃ箱感”や“ごちゃごちゃ感”は守っていきたいのですが、そこから成長する過程も見せていけたらと思います。ただただ楽しいで攻めることが多かったけど、ちょっと感情的なものや切なさとか、悲しみから立ち上がる姿とか、そういう面も見せていければと思いますね。TVアニメでも、「Happy around Days」など、幅が広がってきたので、今後も楽しいだけでは終わらない、深みのあるメロディを目指していきたいと思います。ハピアラらしさを保ちつつ、感情を大事にしていきたいです。

 

タノウエ:お客さんとの一体感を感じるような、どんどん周りを巻き込んでいくような楽曲を出していければ、コンテンツとしても良いものになると思っています。歌録りをしていて、キャラの成熟とともに、歌っている4人の技術的な成長や心情の変化も感じるので、それを上手く汲み取って、楽曲に還元できればと思っています。

 

西尾:私はアニソンオタクでもあるので、ハピアラの幅が広がって、自分がもともと好きなクリエイターさん達の曲を歌うことが出来たらうれしいです。

 

ーーでは最後に、ファンへメッセージをお願いします。

 

西尾:いつもハピアラを応援してくださってありがとうございます。『頑張ります!』と『成長します!』という気持ちはもちろんですけど、もっともっと、愛本りんくとして唯一無二の楽しい存在になっていきたいです。そして『D4DJ』の1st LIVEでは、胸を張って言えなかったのですが、この先もしっかり『D4DJ』を引っ張っていける存在になっていきたいと思います。

 

斎藤:応援ありがとうございます。ハピアラはまだ「始まり」の時です。始まりが見られるタイミングって、この一時しかありません。まだ間に合うので、Happy Around!の「始まり」を一緒に見ていただけたらと思います。そしてそこから成長していく様が見られるのが一番の魅力だし、応援しがいのあるユニットだと思いますので、今後もよろしくお願いします。